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朗読を聴いて立つ風を感じる。

by ちゅうぶる
私はふりむきながら、彼女がそっと目がしらに指先をあてて、そこにそれをじっと置いているのを認めた。
堀辰雄「風立ちぬ」

妻を歯医者に連れて行った。しまむらで寝巻きにする短パンと会社用の靴下を買った。ついでにボタンダウンシャツも買った。散財だけど仕事用なのでこれで十分。帰ってから昼飯でビールを飲んだ。眠たくなったので寝た。起きたら6時だった。1日損をした感じ。

昨日、健康診断の結果が返ってきた。「メタボリックシンドロームではありません」と宣言されて一安心。γ-GTPの数値が少し悪化していた。まわりには血圧だの中性脂肪だの数値が悪くて、要再検査の輩が何人もいたので、それに比べれば気にすることもないのだけど、この昼から飲むビールがいけないんだと思う。週2回だけなので許してほしい。

歯医者の駐車場で妻を待っている間、オリンピックのサッカーの試合を見ていた。私はスポーツをしないし、オリンピックには全く興味がわかないのだけど、日本の選手には頑張って、メダルを取ってほしいと思う。全くの俗物である。

家に帰ってから、試合の結果をiPad mini4で調べて記事を読み上げた。サッカーに限らず、気になったニュースは読み上げる。滑舌よく読み上げないと聞き取れないので口を大きく開けて言う。読み終わると感想をいう。妻も感想をいう。妻とは大抵意見が食い違う。よく離婚せずにいられるものだ。

さて、そろそろ次のiPhoneの噂がではじめたのだけど、私の場合、iPhone3GSを現役として使っている。電話としてはとっくに解約しているのだけど、Podcast専用機として使っている。バッテリーもWi-Fiを切っておけば1日は持つ。

登録している番組は31。現在は103のエピソードが未聴になってる。これを朝夕の通勤時に聴いている。未聴でも聴かなくて古くなったものは削除している。

エピソードは聴くと消える設定にしてあるのだけれど、消えない設定にしてあるpodcast番組が1つだけある。<新>日本名作文学朗読選(9)堀辰雄 横光利一 teabreak編 の「風立ちぬ」。

これは2009年からずっと入っている。繰り返し何回も聴いている。上品な言葉の流れに酔う。落ち着いた声にとても落ち着く。

この作品は1936年に雑誌に掲載が始まり、1938年に単行本として発売されたもの。80年前の作品とは思えないほど情景描写がみずみずしい。目で文字を追うより耳で聞く方が想像力が働く。目の前に白樺の林に佇む儚き女性の姿が浮かぶ。

いつかは、朗読か、Podcastが出来たらいいな、と思い、思うだけで終わりそうな、今日この頃である。


ちゅうぶる
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